マチトのブログ

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社会に様々なことを発信する大学生のブログ

今話題の「こども食堂」って何?徹底解説します。

 

 どうも、マチトです。

 

 ここ数年で普及し始め、新型コロナウイルスの影響によってさらに耳にするようになったこども食堂ですが、皆さんはどれほどご存知でしょうか。

 

 今のコロナ禍における問題もそうですが、子供支援の根幹となる取り組みとして、詳しく知っておく必要があります。この記事で、現状~今後の課題まで広く解説していますので、理解を深めていただきたいと思います。

 

 

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こども食堂とは?

 こども食堂とは、主に地域の人々やNPOなどの団体が、子供向けに食事を無料または低価格で提供する場所です。貧困家庭で満足に食事ができない子供を支援するという目的が大きいですが、親の都合により一人で夜を過ごしている子供のためのコミュニティの場としても機能しています。

 

 今や全国に4000ヵ所あると言われていますが、その形態は様々です。ボランティアスタッフが食事を提供したり、地域のレストランや食堂で運営していたり、あるいは老人ホームに子供を招いて一緒に食事するという場所もあります。

 

 厚生労働省によると、2015年の調査で日本の子ども(17歳以下)の貧困率は13.9%です。つまり、大体7人に1人の子どもが貧困状態にあるという現状なのです。日本の場合、命の危険があるほどの絶対的貧困の人数は多くないのですが、相対的貧困という年収122万円以下の世帯の人数が多いようです。

 

 このように、実は日本に大勢いる貧困の子供を助けるためにこども食堂が運営されています。さらに、食事を通して子供の居場所を確保してあげたり、地域のつながりを構築するなどという意味でも重要な役割を担っています。

 

ファミマがこども食堂に参入

 このこども食堂に、2019年3月より大手コンビニチェーン「ファミリーマート」が参入し、大きな話題となりました。

www.family.co.jp

 

 上記リンクにもある通り、ファミマこども食堂は格安ながら有料で、レジ体験などのイベントもあります。少し商業的な面もありますが、それでもこども食堂なので、非営利的で奉仕的な活動ではあります。そんな活動に株式会社の大企業が参入してきたのは少し不思議な感じがします。

 

 実は他にも株式会社の企業が参入している例はあり、今後も増える可能性が高いと思われます。これは、もちろん社会貢献によってイメージアップを狙っている可能性はあります。というか、それが最大の目的かもしれません。しかし、それでも企業が社会貢献のために動き始めたというのは大きな進歩だと思います。

 

 ここ数年でSDGs (持続可能な開発目標) が日本にも浸透し始め、各企業がようやく「未来の社会のことを考えないとマズい」と考え始めました。こども食堂SDGsにある17の目標のうち、5~7つほど当てはまります。このような活動をファミリーマートという大企業が取り組んでくれたことにより、今後も企業による社会貢献活動が広がると考えられます。

 

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コロナ禍におけるこども食堂

 現在、コロナウイルス感染拡大防止のため、多くのこども食堂が活動停止しています。今が最も食事や居場所に困っている子供が多いにもかかわらず、このような状態になっているのはもどかしい話です。

 

 また、営業を続けるこども食堂に対して批判的な声も多く、嫌がらせを受けている施設もあります。もちろん命にはかえられませんが、子供の為に必死で頑張っている人たちに対してそのような行為をするのは控えていただきたいですね。

 

 コロナの影響で通常営業をやめ、宅配に切り替えたこども食堂あります。しかし当然ながら費用がこれまで以上にかかり、存続の危機にある団体も増えています。寄付を募っている団体もありますので、ぜひ調べてみてください。

 

 これから訪れるアフターコロナの時代、どのような形態で貧困家庭の子供を支援するのか、考えていかなければならないですね。

 

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こども食堂の課題と目標

 こども食堂にも課題はたくさんあります。

 

 運営にかかる費用、地域に対してあまり浸透していないという問題、そして利用したら貧困であると認識され、差別的な視線を恐れて利用できない子供がいる、など。さらにファミリーマート参入に対しては、賃金の低い店員に対して仕事を増やしてどうするんだ、逆に貧困を増やしているじゃないか、という声もあります。

 

 他にもたくさんあると思いますが、これらの課題に対して地域住民と協力して解決していくことも、地域振興の一環です。

 

 さて、ここまで読み、疑問に思った方もいると思います。

 

 「あれ?政府は何をしているの?」

 

 そう、貧困家庭の子供の支援や、子供の居場所づくりに関しては、国の援助があるべきです。国の子育て支援が充実していたり、あるいは非正規雇用の問題に取り組んでいれば、ここまで子供の貧困率も高くないはずです。

 

 子供食堂は増えれば増えるほど良いものではありません。最終的にはこども食堂が無くても子供たちが幸せに生活できるような社会を目指す必要があります。そのためにできることを、国や自治体と民間が協力して取り組めると良いですね。

 

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最後に

 貧困の子供が7人に1人もいることは知らなかった人も多いのではないでしょうか。これだけたくさんいる貧困の子供、あるいは親と過ごせない子供を支援する仕組みはどんどん充実していって欲しいですね。もちろんそのような子供がいなくなることが一番の理想ですが。

 

 この記事を読んだ皆さんも、ぜひ身の回りの子育て支援に対して目を向けてみてください。こども食堂も意外とたくさんあります。

 

 こども食堂以外でも、何か子育て支援に関して考えたことがあればぜひ共有してください。

 

 それでは、また。