マチトのブログ

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社会に様々なことを発信する大学生のブログ

次世代のキーワード、『STEAM教育』を解説します

 どうも、マチトです。

 

 人工知能・AIは、私たちの生活の中に急速に浸透してきました。今後もさらにAI化は進んでいき、将来的に多くの仕事がAIに奪われると予想されています。

 

 そんなAI時代を生きることになる今の子供に必要な教育として、STEAM教育なるものが注目されています。

 

 これは教育関係者はもちろん、今後の社会を知る上での超重要ワードですので、この記事を読んで概要を理解しましょう。

 

 

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STEAM教育って何?

 元々は、十数年前でアメリカで生まれた『STEM教育』という概念が始まりです。

 

 これは、Science (科学)Technology (技術)Engineering (工学)Mathematics (数学)の頭文字をとった教育モデルです。

 

 見て分かる通り、理工学系に特化した教育で、コンピュータサイエンスの必要性を加味して考えられた枠組みとなっています。しかし、これだとIT技術とか理数系という高度で固いイメージができてしまうという課題がありました。

 

 そこで、Art (芸術) が加えられてできた教育モデルが『STEAM教育』です。芸術が加わったことにより、独創性や柔軟な発想も必要だということを印象づけるようになりました。

 

 ちなみにここで言う『Art』は一般教養などという意味の『リベラル・アーツ』を含む場合もあります。

 

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どんな能力を伸ばす?

 冒頭でも述べた通り、今の子供達はAI時代を生きることになります。そこで重要なポイントは次の2点です。

 

①AIに使われるのでは無く、使う側になる

②AIには無い人間的魅力を養う

 

 AIに使われると言うとファンタジーの世界のようにも思われますが、既に現実味を帯びてきています。

 

 AIを使う人間になるためには、まずは単純に先端技術の知識が必要です。そして勉強だけで無く、世の中の現象を論理立てて考える能力も求められます。さらには、新たなテクノロジーやシステムを生み出す力も重要ですね。

 

 これらの知識や能力を蓄えるために、STEAM教育が必要となります。それぞれの学問を個別に学ぶのでは無く、STEAMの中で横断的に学び、さらに国語や社会にも関連づけて学ぶことで上記の能力が向上するとされています。

 

 また、AIには無い人間ならではの魅力も養う必要があります。AIにできないこととはなんでしょうか。

 

 今のところAIは過去の事例から学習してアウトプットすることしかできないので、創造力・独創性といった能力はありません。また、精神面に関わる先導力やコミュニケーション力も人間には勝てません。また、ビジネスセンスなどの研ぎ澄まされた"感覚"も人間だけの能力です。

 

 これらの力に着目し、AIに負けない人間を育成することがSTEAM教育の根幹でもあります。Art(芸術)が加えられたのも、やはり創造力や豊かな心を養ってもらいたいという意図があったからだと考えられます。

 

 このように、STEAM教育は単純にロボットやプログラミングに詳しくさせることが目的ではありません。問題解決能力、創造力、論理的思考力などの非認知能力を伸ばすことが最大の目的なのです。

 

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具体的にはどんな取り組み?

 2020年度から日本の小学校で導入されることとなったプログラミング教育は、まさにSTEAM教育の一環です。これも、当然ですが小学生にHTMLとかPython とかを教えるのでは無く、ロボットやゲームを通して論理的思考力を伸ばすことが目的です。

 

 また、下記サイトではアメリカ・シリコンバレーのSTEAM教育の様子が紹介されています。

これから求められる"STEAM人材"とは?blog.btrax.com

 

 こうしたIT技術と全く関係無いような経験もSTEAM教育の一種であり、様々な能力の向上に役立っているのです。

 

 他にも、習い事としてSTEAM教育をお子さんに受けさせたいのであれば、「STEAM教育 教室」や「STEAM教育 教材」などと検索するとヒットします。

 

 日本でもSTEAM教育を意識した学校教育がさらに充実してくると思いますし、幼児教室や塾なども増えていくのではないでしょうか。

 

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終わりに

 

  この記事を読み、STEAM教育を全く知らなかったという方もある程度理解できたのではないでしょうか。

 

 今後も人工知能が社会にあふれてくるのは間違い無さそうですが、そういった世の中に油断せずに目を向け続け、自分に必要な能力なども日々考えていきたいと思います。

 

 それでは、また。