マチトのブログ

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【高校生必見】奨学金と授業料減免を具体的に解説

どうも、マチトです。

 

 本記事では、日本学生支援機構による大学生向けの奨学金と授業料減免について解説したいと思います。
※他の種類の奨学金については触れておりません。

 

 実際に僕は、この奨学金と授業料減免の手続きをして現在大学に通っていますので、かなり具体的に解説できると思います。

 

 ここでは、細かい金額や条件などは省き、申し込み〜入学後の流れを説明していきます。これから奨学金を申し込む高校3年生は特に必見の内容です。

 

 それでは、解説していきます。

 

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奨学金と授業料減免とは?

 

 2020年入学者から、日本学生支援機構からの奨学金が大きく変わりました。

 

 まずは、給付型奨学金を受給できる対象が大幅に増えたこと。つまり、かなり貧しい世帯だけで無く、やや貧しい世帯でも返済不要の奨学金を貰えるようになりました。

 

 そして、給付型奨学金は授業料減免制度とセットになりました。つまり給付型奨学金を受け取る人は、おおむね大学の授業料が免除または減額されます。この授業料減免は入学金も含まれており、入学金も免除または減額されます

 

 これにより、一部のかなり貧しい学生は授業料も無料で、さらに奨学金まで貰えるという状態になるのです。「なんでだよ!ふざけんな、ズルいぞ!」という声が聞こえてきそうですが、これは奨学金が学生の生活を支援するものであるという考えを体現しています。

 

 大学生が苦しむこと無く学ぶためには、教科書やパソコンや研究経費など、授業料以外のお金も必要ですし、もちろん生活費も必要です。国はこの奨学金で、これらの費用も支援してあげようと考えているのです。素晴らしい制度ですね。

 

 これらの奨学金と授業料減免ですが、所属している高等学校などを経由して、予約採用の申し込みをする必要があります。授業料減免に関しては大学入学後の手続きになるので、まずは奨学金申請の流れを見ていきましょう。

 

申し込みの流れ

 

1、奨学金の申請をする

 

 所属している学校によって異なりますが、高校3年生の5月〜7月にかけて、奨学金の説明会があったり、奨学金の書類配布があったりします。超重要事項なので全生徒に伝わるようになっていると思いますが、心配でしたら先生に確認しましょう。配布時期が遅い学校もあるかもしれませんが、学校に任せておけば大丈夫です。

 

 配布された書類に、日本学生支援機構奨学金の申請方法などが詳しく書かれています。それを熟読し、その通りに申請作業をします。

 

 申請は、日本学生支援機構スカラネットという申し込み専用ホームページで行います。

www.jasso.go.jp

 

 さらに、ここで家族構成の証明や収入の証明を紙媒体で郵送し、提出します。スカラネットの入力を間違えたり、証明書の不備があると面倒なことになり、最悪の場合奨学金を受け取れなくなるので注意しましょう

 

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2、採用候補者決定通知を受け取る

 

 申請を正しく行えていれば、11月〜1月辺りに採用候補者決定通知が高校経由で届きます。

 

 下の画像は、給付型奨学金に申し込み、採用候補者に決定した場合の画像です。

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この決定通知で、自分はどの奨学金を受け取れるのか、そして金額はいくら受け取れるのかを確認できます。

 

 しかしこれはあくまでも候補者の決定通知なので、大学に合格し、入学し、進学届けを提出しなければ自然に効力を失います。

 

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3、授業料減免の手続き

 

 大学に無事に合格すると、大学から入学手続きに関する書類が届きます。その書類に、必ず奨学金関連の記述もあるはずです。そして、授業料と入学金の減免についても記載されています

 

 ここで重要なのは、給付型奨学金の採用候補者になっている人は、必ず入学金と授業料の減免の申請ができるということです。多くの人は入学金と授業料を3月〜4月に払わなければなりませんが、給付型奨学金の採用候補者は払う必要がありません。

 

 大学の指定した方法で、授業料と入学金減免の手続きを期日までに行います。その際、必ず採用候補者決定通知が必要になるので無くさないようにしましょう。

 

 この手続きをもって、一時的に授業料と入学金の振り込みが免除されます。そして、この授業料減免の手続きを基に、大学側が減免するかしないか、どの程度減免するかを判断します。

 

 判断基準は定かではありませんが、奨学金採用の区分によって、減免無し、1/3減免、2/3減免、全額減免のいずれかに決められます。この減免額の発表が、基本的に7月中旬〜8月上旬になります。

 

 つまり、給付型奨学金採用候補者は7月までは入学金も授業料も払わなくて良いのです。ここで全額免除と決まった人は、もちろんここでも払う必要がありません。

 

4、奨学金受給の手続き

 

 大学の入学手続きの書類、もしくは入学後の書類に記載されている通りに手続きします。

 

 基本的には採用候補者決定通知を大学に直接持って行き、その場で進学届に用いるパスワードなどを受け取るという形になります。

 

 進学届は、web上で提出します。下記のサイトに、大学から受け取ったパスワードや自分の情報などを打ち込むと、手続きが開始されます。

www.sas.jasso.go.jp

 

 この手続きを進めていくと、どの形態で奨学金を受け取るのかなども決めることができます。例えば、第一種奨学金(利子無し)と第二種奨学金(利子あり)の両方を受け取る権利はあるが、第一種だけでいいや、と思ったらここで第一種のみを申請します。

 

 また、採用候補者決定通知では最高で月4万円もらえるが、そんなに要らないと思ったら3万円に変えることもできます。

 

 この進学届の手続きで、振り込み口座の登録も済ませ、全てが完了です。その後、登録した口座に奨学金が振り込まれていきます。なお、授業料等の減免の申請中でも、奨学金は変わらずに振り込まれます。

 

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最後に

 

 給付型奨学金や授業料減免などの対象者が増えたとは言え、これはもちろん貧しい世帯向けの制度です。自分がどのくらい受け取れるのか、貸与型なら受け取れるのか、などのシミュレーションができるサイトがありますので、ぜひ活用してみてください。

www.jasso.go.jp

 

 

 また、この制度は対象の大学・専門学校が限られています。ほとんどの学校は対象ですが、念のため志望校が対象かどうか確認してみて下さい。

www.mext.go.jp


 新型コロナウイルスの影響で、来年の受験や入学がどうなっているか全く分かりませんが、何事も準備しておくことが大事です。

 

 受験生の皆さんは本当に本当に大変だと思いますが、周りに助けを求めながら、適度に頑張ってください。

 

 それでは、また。